December 20, 2004

Hotel California

砂漠のハイウェイ、冷たい風が髪をなびかせる。
コリタスの香りが漂ってる。
しばらく進むとぼんやりとした灯りが見えた。
頭もぼんやりで目も冴えなくなってきた。
休まなきゃいけなかった。
入り口には女性が立ってた。
ミッションベルの音が聞こえて、俺は思った。
ここは良い場所か、それとも最悪の場所になるのかと。
彼女はろうそくに火をともし、部屋へ案内してくれた。
そこらから声が聞こえてくる、こんな風に言ってた。

ホテルカリフォルニアへようこそ。
素敵な場所、そして素敵な人たちのいるここへ。
たくさん部屋はあるし、年中いつだってここに来られるさ。

彼女の心はティファニーの事ばかりで、ベンツを持っている。
友達って呼んでいるかわいい少年たちもいる。
甘い夏のひとときを彼らはダンスして過ごしている。
ある者は夢中になるために、ある者は何かを忘れるため。
支配人を呼んだんだ、ワインを持ってこさせようと思って。
彼は言った、1969年以来ここにスピリットはございません、と。
まだあの声が聞こえてくるんだ。
夜中に目が覚めると、聞き入ってしまう。

ホテルカリフォルニアへようこそ。
素敵な場所、そして素敵な人たちのいるここへ。
こんな素敵な場所へウマいこと言っておいでよ。

天井の鏡が冷えたピンクのシャンパンを映してる。
彼女は言った、ここにいる人たちは自分から罠にはまったようなもんだと。
大広間には豪勢な料理が並ぶ。
みんな堕落という魔物を倒そうとするけど出来ないんだ。
最後にドアに向かって走り出したのを覚えてる。
以前自分がいた場所を探さなけりゃならなかったから。
まぁ、落ち着けよと、ある男が言った。
俺たちはここを受け入れるしかないんだよ。
いつでもチェックアウトは出来るけど、出て行くことはできねぇ。

No comments: